「ブラック・スワン」_狂気への脱皮
5/21日、109シネマズ佐賀にて「ブラック・スワン」を観る。
ナタリー・ポートマン主演のバレエ「白鳥の湖」を主軸に、主人公ニナの狂気に至るまでを、現実と幻想を織り交ぜたサスペンス。
正直、怖い、作品。
”純白の野心は、やがて漆黒の狂気に変わる”というキャッチコピーそのままの、人間心理の多面性とその不安定さを見事に映像化していて、一瞬も見逃せないシーンの連続。
観ている観客も、主人公ニナ同様に幻想の世界に巻き込まれる。
リアルなのか、狂気なのか?
主演のナタリー・ポートマンというと、「レオン」「世界中がアイ・ラブ・ユー」「スター・ウォーズ」のパドメ女王、「Vフォー・ヴェンデッタ」などの作品で著名であり、特に「レオン」での名子役という印象がその中でも強烈に残っている。
名子役、というのは大抵は大成しないもの、という言われている。それはハリウッドでも、日本でも_。
莫大なギャランティによる金銭面でのルーズ、子供のわがままに大人の世界が振り回される時期、やっかみ、いじめ。同世代の子等との差がやがては強烈なストレスをもたらす。
ドラッグに手を出す、莫大な借金、家庭の崩壊・・・。
名子役大成せずを覆した女優としては、ジョディ・フォスターくらいかなと。
「タクシードライバー」で衝撃的デビューを果たし、かつ学業もイェール大学を優秀な成績で卒業、女優としても「羊たちの沈黙」「告発の行方」などで脚光を浴び、映画プロデューサーとしてもその際能を発揮している。
そしてナタリー・ポートマンについても、この「ブラック・スワン」での狂気じみた演技で、間違いなく”名子役だった女優”ではなく、ハリウッド女優の第一人者といえるのではないだろうか_。
ストーリーは。
ニューヨークのバレエ劇団員のニナは、母親と二人暮らし。母親自身が若い頃に描いていたプリマの夢をニナに託しているが、それは生来きまじめなニナにとってはプレッシャーともなっている。
それは母親が趣味で描く絵画が時としてニナに妄想を抱かせるくらいに。
劇団の次回公演に「白鳥の湖」を演じることとなり、そのプリマにニナは抜擢されるも、監督から”恋愛経験の少なさ”を指摘される。
「白鳥の湖」でのプリマの役割は清純な白鳥と、妖艶で邪悪さをもつ黒鳥をも演じなければならないが、きまじめなニナにとっては白鳥は完璧に演じられても、黒鳥につまずいてしまう。
そんなニナの代役として選ばれるのが、背中にタトゥーをいれ、ドラッグを飲むこともいとわず、気ままに生きる新人のリリー。監督はリリーの何ものにも縛られない奔放さと黒鳥の演技に喝采する。
黒鳥を演じきれないプレッシャー、リリーにプリマを取られてしまうのではないかという不安、厳しくニナを育ててきた母親の視線。次第にニナの心理は均衡を崩し始め、幻想に囚われるようになる。
ラスト、
プリマとして、白鳥と黒鳥を完璧に演じきること。それは奇しくも「白鳥の湖」の物語、絶望の先に白鳥が死によって得た自由と同じように、 母親の呪縛からの自由、生来抑えてきた呪縛からの自由をも意味していた。
劇中、駅構内を一人歩くニナの向かいから真っ黒い服を着た女性が近づき、すれ違うシーン。
鏡越しに自らの背を見るをニナに、もう一人のニナが背中をかきむしるシーン。
やがてその傷口から、黒鳥の羽が。
そしてクライマックス、舞台上で、黒鳥そのものに変化するニナ。
自らのドッペルゲンガーを幻視する主人公の行く先に待ち受けるものは_。
海外公開用のポスターは、真っ白いナタリーの顔に亀裂が入っているもの。
それは、主人公ニナ、ニナを演じたナタリーの生まれ変わりを暗示している_。
ナタリー・ポートマン主演のバレエ「白鳥の湖」を主軸に、主人公ニナの狂気に至るまでを、現実と幻想を織り交ぜたサスペンス。
正直、怖い、作品。
”純白の野心は、やがて漆黒の狂気に変わる”というキャッチコピーそのままの、人間心理の多面性とその不安定さを見事に映像化していて、一瞬も見逃せないシーンの連続。
観ている観客も、主人公ニナ同様に幻想の世界に巻き込まれる。
リアルなのか、狂気なのか?
主演のナタリー・ポートマンというと、「レオン」「世界中がアイ・ラブ・ユー」「スター・ウォーズ」のパドメ女王、「Vフォー・ヴェンデッタ」などの作品で著名であり、特に「レオン」での名子役という印象がその中でも強烈に残っている。
名子役、というのは大抵は大成しないもの、という言われている。それはハリウッドでも、日本でも_。
莫大なギャランティによる金銭面でのルーズ、子供のわがままに大人の世界が振り回される時期、やっかみ、いじめ。同世代の子等との差がやがては強烈なストレスをもたらす。
ドラッグに手を出す、莫大な借金、家庭の崩壊・・・。
名子役大成せずを覆した女優としては、ジョディ・フォスターくらいかなと。
「タクシードライバー」で衝撃的デビューを果たし、かつ学業もイェール大学を優秀な成績で卒業、女優としても「羊たちの沈黙」「告発の行方」などで脚光を浴び、映画プロデューサーとしてもその際能を発揮している。
そしてナタリー・ポートマンについても、この「ブラック・スワン」での狂気じみた演技で、間違いなく”名子役だった女優”ではなく、ハリウッド女優の第一人者といえるのではないだろうか_。
ストーリーは。
ニューヨークのバレエ劇団員のニナは、母親と二人暮らし。母親自身が若い頃に描いていたプリマの夢をニナに託しているが、それは生来きまじめなニナにとってはプレッシャーともなっている。
それは母親が趣味で描く絵画が時としてニナに妄想を抱かせるくらいに。
劇団の次回公演に「白鳥の湖」を演じることとなり、そのプリマにニナは抜擢されるも、監督から”恋愛経験の少なさ”を指摘される。
「白鳥の湖」でのプリマの役割は清純な白鳥と、妖艶で邪悪さをもつ黒鳥をも演じなければならないが、きまじめなニナにとっては白鳥は完璧に演じられても、黒鳥につまずいてしまう。
そんなニナの代役として選ばれるのが、背中にタトゥーをいれ、ドラッグを飲むこともいとわず、気ままに生きる新人のリリー。監督はリリーの何ものにも縛られない奔放さと黒鳥の演技に喝采する。
黒鳥を演じきれないプレッシャー、リリーにプリマを取られてしまうのではないかという不安、厳しくニナを育ててきた母親の視線。次第にニナの心理は均衡を崩し始め、幻想に囚われるようになる。
ラスト、
プリマとして、白鳥と黒鳥を完璧に演じきること。それは奇しくも「白鳥の湖」の物語、絶望の先に白鳥が死によって得た自由と同じように、 母親の呪縛からの自由、生来抑えてきた呪縛からの自由をも意味していた。
劇中、駅構内を一人歩くニナの向かいから真っ黒い服を着た女性が近づき、すれ違うシーン。
鏡越しに自らの背を見るをニナに、もう一人のニナが背中をかきむしるシーン。
やがてその傷口から、黒鳥の羽が。
そしてクライマックス、舞台上で、黒鳥そのものに変化するニナ。
自らのドッペルゲンガーを幻視する主人公の行く先に待ち受けるものは_。
海外公開用のポスターは、真っ白いナタリーの顔に亀裂が入っているもの。
それは、主人公ニナ、ニナを演じたナタリーの生まれ変わりを暗示している_。





この記事へのコメント